ビジュアル・アート・ガイド
ギャラリー、公共アート、アバンギャルドのグループなど、ポートランドのアートには見るべきものがたくさんあります。
ポートランド美術館 Portland Art Museumやポートランドらしいアート・ウォーク monthly art walksのほかにも、個性的なギャラリーやパブリックスペース、はたまた予期せぬ場所でも、ポートランドではあらゆるところでビジュアル・アートを発見できます。
ギャラリー
ギャラリーが集中しているのがノースウエストのパール地区。ここは第一木曜のイベントファースト・サーズデーFirst Thursdayの本拠地でもあります。有名ギャラリーのフローリック Froelick、オーゲンAugen、エリザベス・リーチ Elizabeth Leachなどは米国北西部の芸術収集家にとって非常に重要な場所となっています。また、ブルー・スカイ・ギャラリーBlue Sky Galleryでは刺激的で明確なビジョンを持った写真作品が大きなスケールで展示されています。小さなスタジオ・ギャラリーが集まったエベレット・ステーション・ロフトEverett Station Lofts は、実験的なアーティストも数多く紹介しています。
ノースイーストのアルバータ・アート地区 Alberta Arts Districtにも多くの魅力的なギャラリーが並んでいます。1997年創立のグアルディーノ・ギャラリーGuardino Galleryは、米国北西部のコンテンポラリー・アートを専門としており、意欲的に月変わりで展示を行っています。アルバータ地区を訪れるなら、パール地区のファースト・サーズデイと同様なイベント、最終木曜のラスト・サーズデーLast Thursdayに。この日は独立系アーチストが自分の作品を持ち寄り、Alberta St.沿いにずらりとブースが並びます。ポートランドの自由でクリエイティブな側面を感じることのできるイベントです。
パブリック・アート
ポートランドはまさにパブリック・アートの街。さまざまなスタイル、素材、コンセプトで、豊かな表現を繰り広げています。建物のファサード、ストリート沿い、公園、公共の建物内部、ポートランド美術館の彫刻庭園など、あらゆる所でパブリックアートに出会います。ポートランド地域芸術文化委員会 Regional Arts & Culture Commission (RACC) のウェブサイトにはパブリック・アートの検索機能があります。
ウォールアート
サウスイースト地区を自転車で回ると、たくさんのウォールアートに出会います。ポートランドには、壁画を含めると1,000以上の公共アートがあることを考えると、それも不思議ではありません。ホーソン・ブルバードにはインスタ映えの定番スポットがあります。複数の壁にわたって広がる壁画アートなど、多くは以前存在した非営利団体 Forest for the Trees Northwest によるプロジェクトです。ポートランド・ストリートアート組合Portland Street Art Allianceでは、ウォールアート地図を作るとともに、ストリートアート・ツアーを開催しています。
アバンギャルド
ノース・ポートランドにあるギャラリー、オレゴン・コンテンポラリー Oregon Contemporaryはコンテンポラリー・アートの主流に沿って、独自の幅広い収集ビジョンで年間を通して新しい作品や多分野のイベントを主催しています。夏の終わりの2週間、ポートランド現代美術協会Portland Institute for Contemporary Art(PICA)が主催するタイム・ベース・アートフェスティバルTime-Based Art Festival(TBA)では、パフォーマンスやアート・パーティーのほかに、ビジュアル・アートも織り込んでいます。