オレゴン動物園
1988年創立のオレゴン動物園Oregon Zooは米国西部で一番古い歴史をもつ動物園です。ダウンタウンからMAXライトレールですぐのワシントンパーク内の便利な立地。215種2697頭の動物がおり、アフリカ・ピグミー・ハリネズミからビサヤ・イボイノシシまで、多種の動物たちと間近に対面できます。
しかし何といっても人気なのがアジアゾウ。この動物園は種の保存としての役目も持ち、2008年に生まれたサムードラをはじめとして全部で6頭のアジアゾウが一緒に住んでいます。2015年に改装されたアジアゾウ展示は、日除けになる建物や盛り土を備え、ウォータージェットの吹き出す池もできてゾウ達のかっこうの遊び場になっています。インタラクティブなデジタル展示を操作することで一頭ずつのゾウの個体識別も可能となり、見学者がゾウの生態の記録をして飼育員と共有することもできます。
ゾウ展示と同時に、絶滅に瀕しているカリフォルニア・コンドルの新展示も完成。オレゴンにかつて棲息していた野生の大型コンドルは「サンダーバード」と呼ばれコロンビア川周辺に多く棲息していましたが、この地域では100年以上前に目撃されたきり見つかっていません。オレゴン動物園ではコンドルの種の保存に力をいれ、せせらぎや池、岩や木々を配して、保護され野生に戻すことの不可能なカリフォルニア・コンドルコンドルのための環境を整えています。見学者は観察エリアから巨大なコンドルを間近に観察することができます。
動物園のエリア
約26ヘクタールの園内は公園のようになっており、地理学上の5地域に分けて23種類の展示がされています。
- 米国北西部-カリフォルニア・コンドル、シロイワヤギ、クーガー、ブラックベア、ビーバー、水鳥
- 太平洋岸-トド、ペンギン、トラ、レパード、鳥類、潮だまりに生息する生物
- ディスカバリーゾーン 昆虫、ズートレイン、野生生物ガーデン
- エレファントランド アジアゾウ
- サルの森 サル類
- アフリカ サイ、カバ、シマウマ、キリン、ライオン、チータ、鳥類
年間イベント
オレゴン動物園では、イースターのエッグ・ハントからハロウィーンのトリック・オア・トリートまで、四季を通して様々なイベントを開催しています。その中でも人気なのが、11月末の感謝祭の時期から新年の間に開催されるズーライツZooLightsです。百万以上のLED電球が園内の木々を飾り、動物をかたどった動く電飾が動物園を彩ります。ズーライツはポートランドの冬の風物詩です。
6月から9月のズー・コンサート・シリーズOregon Zoo Summer Concert Seriesでは、B-52sやインディゴ・ガールズ、ポートランド在住のピンク・マルティーニなどの有名ミュージシャンが登場します。チケットには一日入場料が含まれるので、芝生広場で行われるコンサートに行く前に動物たちに会いに行くのもおすすめです。コンサート会場では地元の食材を使った食べ物の屋台や、ビールやワインも販売されます。コンサートの幕開けはいつも、動物園に住む鳥が観客の真上をかすめて飛ぶパフォーマンスから始まります。
園内には狭軌の列車ズーレイルウェイWashington Park and Zoo Railwayが走ります。どこか懐かしいミニ列車で、子ども達に大人気。この蒸気機関車は旅客の他にも郵便物も運び、米国内では鉄道によって運ばれる郵便サービスの最後の生き残りとなっています。列車内か動物園内のポストに郵便物を投函すると、ワシントンパーク&ズーレイルウェイの特別消印が押されて届きます。
お得情報
- 毎月第2火曜日は入場料4ドル(9月から5月)
- バスやMAXライトレールを利用して来場し、チケットを見せると入場料$1.50割引
動物園への行き方
MAXライトレールMAX light railのブルーラインとレッドラインWashington Park MAX駅下車すぐ。ポートランド子ども博物館と世界森林センター・ディスカバリーミュージアム、ベトナム戦争戦没者碑、ワイルドウッド・トレイルのトレイルヘッドが近くにあります。
トライメットのバス63番 TriMet bus #63は、ダウンタウンのプロビデンスパーク(サッカー・スタジアム)から、ワシントンパークを通り、ローズガーデン、日本庭園、オレゴン動物園、ポートランド子ども博物館、世界森林センター・ディスカバリーミュージアムにとまります。
ワシントンパーク内では無料のシャトルバス Explore Washington Park shuttle が、ワシントンパーク駅と園内の主な施設の間を15分間隔で運行します。
5月から9月:毎日。午前9時から午後7時まで
11月から3月:週末のみ。午前10時から午後4時まで
4月:週末のみ。午前10時から午後7時まで